日本人にとっての伝統的なお墓の形について。

皆様こんにちは。
穏やかな天候での週のスタート。
もうすぐ36歳を迎える
石屋ブロガーの湊和也です。

本日は日本人にとっての
伝統的なお墓の形について少々解説。

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まずは➀。
和型石塔ですとか
和型三段墓と呼ばれる形。

どなたにとっても
最もポピュラーな形ですね。
江戸時代中期頃から
建てられるようになったと言われています。
当時は故人お一人に対して1基
もしくは御夫婦で1基建てられていました。
御家の歴史の古い旧家の方ですと
御先祖様の石塔がたくさん存在するのは
これがおおよその理由になりますね。
家制度が導入されて以降の現在では
御家に1基という方がほとんどです。

形に関しては
お位牌をベースにつくられた説や
このあと詳しく書きますが
五輪塔を簡略化してつくられた説など
諸説存在しています。

形の諸説は一旦置いておいて
ここ日本において
その形の誕生から現在まで
最も数が多く建てられているお墓と
御理解ください。

 

続きまして➁。
こちらは五輪塔と呼ばれる石塔です。

もしかしたら見慣れないという方も
いるかもしれません。

五輪塔は
平安時代後期から鎌倉時代初期に
建てられるようになったと言われています。

五輪塔のことを調べていきますと
「五輪九字明秘密釈」
という著がよく出てきます。
著者は平安時代後期の
真言宗の僧「覚鑁(かくばん)」。

ではこの著が起源?

さらに調べますと
この著が書かれる以前から
五輪塔は出現していたそうで
あくまでも五輪塔の普及に
大いに寄与した著なんだそうです。

「五輪九字明秘密釈」の中に
形の意味ですとか
概念が書かれているそうなのですが
仏教学者でもない僕たちには
非常に難解。

ですので
五輪塔の形は
死後は成仏して往生できるという意味がある。
また
死後は成仏して往生できますように
という願いを込めて建てられていると
御理解いただければと思います。

現在では五輪塔は
代々の和型石塔の隣に
御先祖様の供養塔として
建てられることが多いです。
上の参考写真もそういった施工例。

しかし五輪塔をお墓のメインとして
その下に納骨堂をおつくりして
故人を埋葬することも
何も悪いことはありませんよ。

まとめ。

古くから最も数が多く建てられているのは
和型石塔。
最も古くから建てられているのは
五輪塔。

ここからは豆知識。

造形学的に
最も美しい形というものを
追求していきますと

正三角形
正円(真円)
正方形

の三つにたどり着くんだそうです。

DSC_1059

重ねてみますと
五輪塔に非常に似ています。

五輪塔が見た目に
落ち着きが良いのは
こういったことが
理由かもしれませんね。

ちなみに串を通すと
「チビ太のおでん」(笑)

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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