10月28日。

本日10月28日は我が祖父である
「湊石材店」三代目そして
「(有)ミナト石材」創業者 湊 芳夫の命日にあたります。
今日でちょうど3年目。
三回忌は去年でした。
今思えば私が家業を継ぐことを決心して
東京から帰ってきたとき
一番喜んだのは祖父ではなかったかなと。
上京中、色々と迷惑をかけっぱなしでしたが
夢破れ実家に戻ったとき笑顔で
「お帰り。」と言ってくれた事
今でも忘れません。
祖父はその大きな手でたくさんの
お墓を建ててきました。
祖父のおおらかな笑顔に
多くの職人が集いました。
大変な苦労をして
現在の(有)ミナト石材の礎を築いた事
心より敬服いたします。
私は祖父が大好きです。
病に倒れたとき
苦しむ姿を見るたびに涙流してしまい
本当にごめんなさい。
あなたは薬で薄れていく意識の中で
私の手をとり
「泣くな・・・・・」と言いました。
葬儀のときも涙を我慢できずにごめんなさい。
でもじいちゃん。
肉親との死別という
このとてつもない悲しみに襲われたとき
溢れ出る涙をこらえられる人なんているのでしょうか。
肉親との死別・・・・・
きっとじいちゃんは
この仕事に携わる人間として大切な何かを
身を持って教えてくれたのですね。
時が過ぎるのは早いものです。
あなたが旅立ってもう三年。
私は石工として少しは成長できているでしょうか。
純人も石工として走り出しました。
じいちゃん。
たくさんの宝物をありがとう。
素晴らしい設備の工場。
何処にも負けない技術。
石屋としての歴史。
そして代々受け継ぐ石工の心。
あなたにはいつまでも元気でいて欲しかった。
曾孫の顔を見せたかった。
私が積む石垣を見せたかった。
私が彫る字を見せたかった。
私が建てるお墓を見せたかった。
親方になった私を見せたかった。
でももう叶わないのですね・・・・・
石工として生涯現役だったじいちゃん。
お疲れ様でした。
ゆっくり休んでください。
(有)ミナト石材の看板。
私と純人で守っていきますから。
今夜は都合で妻は実家に行っています。
今夜は一人。
少し泣く事をお許しください・・・・・

この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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