色々な墓地で
ここ最近建ったお墓を見ていますと
「これお墓なの?」と感じてしまうお墓が。
突飛な設計だとか
奇抜なデザインだとかではなく
その大きさに疑問符。
他社施工でしかも持ち主もいらっしゃるので
勝手に写真撮ってこのブログにのせることはできません。
ですので御覧いただけませんが
言葉は悪いですが
「ペットのお墓ですか?」
と言いたくなるような大きさ。
おそらくお客様から
「なるべく少ない予算でお願いしたい。」
といった要望を受けてつくったんだと思われます。
僕は金銭的負担を少なく建墓することが
いけないことだとは思いません。
お墓は一生に一度のお買い物ですから
衝動買いするものでもなく
予算があって当然です。
僕だってお客様の負担をなるべく減らせるように
最大限の努力をします。
お墓の値段というのは
そのお墓に使用する石材の総量(総体積)で上下します。
同じ面積の墓地でも
たくさん石を使えば値段は上がりますし
少なく石を使えば値段は下がります。
だからお客様の負担を軽減するのであれば
使用する石の量を少なくすればいいんです。
ですが!!
ですが!!!
ですが!!!!
小さい石塔にするのだってその小ささに限界はあるでしょ?
お墓は大切だったあの方の安らかな眠りを願って建てるもの。
お墓は故人を想う御家族様の供養の心のシンボルです。
こう考えると
僕は最低限の大きさは確保しなくてはいけないと思う。
またお墓がお墓であるための最低限の佇まいも必ず必要。
だから僕は負担軽減の要望に対して
安易に石塔の石の量を減らすことはしません。
仮にそうしたとしても
この量以下の石塔は建てないという明確な基準もあります。
だから話の冒頭にあったような
「お墓なの?」と感じてしまうお墓を見ていると
施工した石材店には故人への敬意がないな~とか
ほんとうに故人を想って建てられたんだろうかとか
良くないことを考えてしまう。
んでこういったことはですね。
そういうお墓を施工した石材店側に大きな責任がある。
負担を軽減するなら
ほかにもっと御提案の仕方があるはず。
例えば展示品を納品することで負担を軽減するとか
これは負担の軽減ではないけど建墓ローンをおすすめするとか
社内の努力で
ペット墓みたいなものを納品することを避けられるはず。
目先の利益ばかり考えて
何でもかんでも納品すればいいってものじゃないっ!!
こんなことばかり続くと
日本のお墓文化は終わりをむかえ
この国から供養の心が無くなってしまう。
平気でそういうの施工する石材店さん。
あなたが納品したそのお墓みたいなものは
施主様御家族に幸せをお届けできるのですか?
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この記事を書いた人
- 福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!
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