狭所墓地にはアシンメトリーな設計が良い。

皆様こんにちは。
「アシンメトリー」なんて
しゃれおつな言葉をタイトルに入れた
石屋ブロガーの湊和也です。

月曜日に行っていたCADでの作図。
こちらのお仕事は
6尺×6尺の1坪のお墓です。

ここ福島県の県北地方では
割と小さい区画のお墓となります。
僕は狭所墓地と呼んでいますね。

狭所とはいえお墓ですから
外柵の上には
石塔・墓誌・塔婆立と一通りのものは必要。
外柵は6尺×6尺ですが
お墓参りの際に
拝む場となる踏み石の奥行も考えますと
石塔類を建上するフロアはさらに狭くなります。

一般的に石塔はお墓の中央にきますので
両脇に残された部分に
墓誌や塔婆立を配置しなくてはいけません。

まあ塔婆立は石塔の後ろに
配置するのがベターでしょうか。
つまり
外柵の後ろの胴石の上に据付する。
ほとんど石屋さんがこうですね。
もちろん僕もそうです。

問題は墓誌です。

墓誌は完成後ずっとそのままではなくて
建墓後に御家族様に不幸があれば
その故人の戒名などを
彫刻するようになります。

弊社では震災前は
取り外して工場の字彫場へ搬入できるように
仮固定で据付していました。

これが原因で墓誌が倒壊して
多くのお客様に御迷惑をおかけした反省から
現在は大きな地震にも耐えれるように
しっかりと接着するようにしています。

そうなりますと今後の追加彫刻は
ほとんどが墓地にて直接行うわけですが
狭所墓地ですと配置次第では
墓地での彫刻作業が
不可能になってしまう場合があるんです。

DSC_1201

シンメトリー(左右対称)な外柵で
石塔のすぐ脇に墓誌を配置した場合。

不可能ではないですが
ちと苦しい体勢での
彫刻作業が予想されます。

DSC_1199

アシンメトリー(左右非対称)な外柵の場合は
彫刻作業をするのに
空間に余裕ができますね。

しかも見た目にも
スタイリッシュなお墓(゚д゚)

そう感じるのは僕だけか(^_^;)

というわけで僕は
狭所墓地でしたら墓誌の配置を考慮して
アシンメトリーな外柵での
御提案をさせていただいております。

以前は石塔が和型で
アシンメトリーな外柵を納品いたしました。

1アフター

もちろんお客様にも

今風~♪
お掃除しやすい~♪

といった感じに
御満足いただくことができました。

無論
僕も気に入ってますし
良いお仕事ができたと思っています。

さっきの
洋型石塔・アシンメトリー外柵を
G663で色付けしてみました。

お客様の御要望が
こちらの石種なので。

DSC_1202

よりリアルにプレゼンできる
新しいCADが欲しいな。

嗚呼。

 

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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