石の性質って知識だけあれば良いのだろうか？

皆様こんにちは。
長女とともに毎朝5時45分起床の
石屋ブロガーの湊和也です。

娘たちも早起きが習慣になるといいな。
次女はいまだ寝坊助ですが(笑)

今日は午前中から
文字彫刻作業を行っていました。

こちら。

黒御影石の表札石。
文字自体を彫るのではなくて
文字を浮き立たせるため周りを彫り下げる。
簡単にできるように見えますが
平均的に彫り下げなくてはいけないため
結構神経を使います(^_^;)

んでまあ彫刻作業してますと

この石は硬いな～。
この石は柔らかいな～。

こういった性質が把握できます。

工場での加工も同じで切削や研磨を通して
それぞれの石の性質を理解するわけです。

頭でそして体で。

以前は
自社工場で自社加工しての墓石販売が一般的でした。
そのため販売の最前線にいた方の多くは
叩き上げの職人上がり。
要は加工や彫刻を通して
石の性質を頭と体で理解している石のプロ。

しかし中国加工石材が主流になり
自社工場がなくても販売できる時代になってから
加工や彫刻の経験がない販売員が誕生してしまいました。

要は石の素人。
まあ経験はなくても知識はあるので
全くの素人ではないのでしょうが。

仏壇店の墓石販売員が該当するかな。

規模の大きい石屋さんですと
営業しかしないという社員さんもいるでしょうが
加工研修とか彫刻研修とか
体で石の性質を理解するための取り組みもあるようなので
こういった取り組みには大賛成。

話を戻して。

仏壇店の墓石販売員の方々って
お客様との打ち合わせの際に
お客様が希望する石の性質の説明とかって
どういうこと話すんだろ？

加工したことも彫刻したこともないのに

この石は硬くて
ピカピカの艶が長持ちしますよ。
この石は柔らかく吸水率も高いので
あまりおすすめはしませんよ。

まあどういう言葉を使うかは問題ではないのですが

何というか・・・・・

薄っぺらい説明してるんだろうな。

加工や彫刻の経験がなかったら
説得力がないでしょうにっ！！

文字彫刻の際に使う
防塵マスクと厚手のグローブをinstagramで。

だからどうした？という話(笑)

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この記事を書いた人

湊和也㈲ミナト石材代表取締役社長

福島県二本松市小浜㈲ミナト石材代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き！！お祭大好き！！二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです！！最近は腕時計の収集に夢中～。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ！！

4月, 2016