原発事故後。

昨日のFacebookの記事は実話です。
嘘を投稿していたら人間性が疑われてしまいます。
ほっこりした気持ちはなかなか薄れることなく
昨夜も眠りにつくまでずっと浸っていました。

せっかくなので運転手さんから聞いたことを検索してみたところ
出るわ出るわ(゚д゚)

駅前の開発に東北の復興予算が使われたところというのは
京急蒲田駅でその駅前の再開発なんですね。
興味あれば調べてみてください。
たくさん出ます。

んでこの報道って僕たちも耳にしてるはず。
僕も「そういえば聞いたことあるな!!」って感じでした。
被災地の人間が記憶から薄れているのに
直接関係はないものの最寄駅だということで
ずっと胸を痛めていたというこの運転手さんは
何という善人だ(゚д゚)(゚д゚)(゚д゚)

本来被災地に役立つべき血税が他で使われたと言うんですから
許されないことだと強く感じます。
しかし被害者ぶるつもりはありません。
同情もいりませんし哀れみも必要ない。
被災地の僕たちは希望を持って生きていますから。
ビジネスというのは世のため人のためになってこそ成立します。
僕たち青年経営者は誰しも陣頭指揮です。
それぞれに社会的責務を果たして復興に寄与しようと
必死に汗をかいているのです。

しかし考えていただきたいのは
原発事故により
故郷を追われ未だ帰れずにいる人たちがたくさんいるということ。

ここ二本松市にも浪江町から避難して生活している方がたくさんいます。
浪江町津島地区は帰還困難区域に該当しています。
今までこの帰還困難区域でのお墓の復旧の依頼が何件かございました。
しかしここ最近になって
「もう帰れる見込みはないだろうからここ二本松で骨を埋めよう」
「残してきた御先祖様たちには申し訳ないけど自分たちの代からのお墓をつくっておきたい」
と避難している方からの二本松市内の墓地への建墓の依頼が来るようになりました。
僕たち石屋にすれば
新しいお墓をお世話になれるということはたいへんにありがたい御縁です。
御満足いただけますように精一杯つとめたいと考えています。

ただ何か引っかかってしまいます。
やはり「帰れる見込みはないだろうから」という部分。
僕たちも被災して日々目に見えない放射線とともに生活していますが
何とか生まれ育った大好きな故郷から離れることなく生きることができます。
でも避難に該当する地域の方はこれが叶わないんですね。
勝手知らぬ地域で帰還への希望に見切りをつけてそこで生きていくって
大変なことだと思いませんか?
今回商談は社長が対応していますので
事務所でのお客様と社長のお話に聞き耳をたてますと
僕はただただ
「心中察するに余りあるところでございます」と心の中で繰り返すのみ。

原発事故を対岸の火事としか感じていない方々には
自分がこうなったらどうだろうと考えていただきたい。
被災して故郷を追われて帰れないとしたらどんな心境ですか?

「人間切り替えが大事」

こんな薄っぺらい言葉でまとめようたって無理。

当時民主党政権時代に
上島竜兵ちゃんソックリの方が原発事故の収束宣言しちゃったけど
未だに収束なんてしてないから!!

僕は政治家の軽率な発言が大嫌いなのだ!!

僕は一日でも早い原発事故の本当の収束を心から祈っています。

写真は川俣町山木屋地区と浪江町津島地区の境にあるバリケード。

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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