昨日の個人研修はたいへん有意義な時間となりました。
人の持つ情熱って電話やメールだけでは伝わらない。
やはり実際にお会いしてお話してこそ感じ取れるのです。
昨日伺ったのは
宮城県角田市を中心に仙南地域を商圏としております「株式会社 岡田石材工業」さん。
そしてお話させていただいたのは七代目で代表取締役の岡田 泰幸さんです。
岡田さんとは同じ輸入石材商社を取引先としていまして
その縁でお会いして現在に至ります。
「10年後墓石業界はどうなっているでしょうか?」
岡田さんからこういった投げかけがありました。
現在は終活の中で従来通りの石のお墓に遺骨を埋葬する以外に
海洋散骨や樹木葬やロッカー式納骨堂また宇宙葬など選ぶ方々も出てきました。
簡単に言ってしまえば「石のお墓不要論」のひとつのかたちです。
僕も常々感じてるのは僕たち墓石業界に携わる人間が
お墓の大切さやお墓参りの重要性や供養の心の尊さを社会に発信していかなければならないということ。
これは日本人が古くから
お墓を通して伝え繋いできた国民性の根幹となる大事なことなんですね。
だからお墓など埋葬の簡素化によってこういったことが失われてしまうと
日本が日本ではなくなってしまうという危機感が僕にはあるんです。
お墓を大切にすることは日本の文化なんです。
葬儀の簡素化が進むことにも危機感を感じますね。
しかしまわりを見回しますと
どこよりも安いよ!!
お墓大特価!!
感謝価格97%オフ!!(←これは異常。でも実際にある)
「お墓を安売りしますよ」との発信ばかり。
消費者の方がこういった情報に触れて
「お墓は大切なものなんだ~。」って感じますかね?
感じるわけないですよ。
だって売り捨てですから。
売って捨てているんです。
一見お客様にお墓を提供しているようですが
過度な安売りでお墓の持つ価値を捨てているんです。
墓石業界の中でこんな不毛な競争ばかり続けていたら
消費者の方に「お墓の大切さ」なんて伝わるわけないんです。
お墓ってこんなに安いんだ~
↓
んじゃもっと安い海洋散骨にするか~
こういった流れになってしまう。
こんな流れが続いていったら
10年後日本国内に石のお墓は建たなくなり両親・祖父母・故人を敬う心が失われ
日本は日本でなくなってしまうのです。
岡田社長はもちろん同志。
僕以上にお墓の大切さや供養の心の尊さを社会に発信を続けています。
またお寺様と消費者を繋ぐ取り組みにもつとめていて感心させられるばかり。
まずもって素晴らしいことが
墓石業界の常識を他業界の非常識ととらえ常にお客様目線を忘れないようにしていること。
この目線がしっかりしていることでお客様の満足につながるさまざまな取り組みが出来るんだと思います。
岡田社長は僕と同級生。
ですが鼻垂れ小僧の僕は岡田社長から学ばなくてはいけないこと多々。
有意義な3時間半のお話でした。
真剣に仕事に打ち込む男 岡田 泰幸はかっこええ!!←あこがれちゃう(*´д`*)
岡田社長昨日はありがとうございました!!
また必ずお会いしましょう!!
そしてお墓を通してもっともっと良い世の中にしていきましょう!!
株式会社 岡田石材工業さんのリンクを貼っておきます。
是非御覧下さい。
僕はまだまだあまちゃんだ(゚д゚)
この記事を書いた人
- 福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!
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