お墓の文字彫刻。誤字の修正を含んだお仕事。

皆様こんにちは。現在ドドドッっと見積依頼が立て込んでいまして、若干テンパり気味です(^_^;)体はデカいのにキャパは小さいのでしょうか?(笑)でも大丈夫。こういう時は焦らずじっくり進めていくことが最良の方法なのです。どうも!!だからといっての~んびり進めることとはわけが違うぞと自分に言い聞かせる石屋ブロガーの湊和也です。

ほどよく自分にプレッシャーをかけながらね(^_^;)

さてさて。というわけで本日も、お墓のリフォームの御依頼を賜りましたお客様とお墓確認へ。今回は墓地内の雑草対策や、石塔が大きく傾いているので納骨堂から直してその対応を行う予定です。その他にも様々な作業を行うのですが、今回ポイントとなりそうな部分はこちら。

こちらは石塔の竿石。竿石とは一番上の〇〇家と彫ってある石のことです。石塔は古くに他社施工したもので、当時彫ったこの「高」の字が誤字なんだそうな。

正確にはこちら。

「はしご高」と呼ばれたりしていますね。

石への文字彫刻で誤字があった場合の修復は簡単ではありません。基本的にはたった一字の誤字でも、その面を全ての字がなくなるまで研磨、その後にすべての字を新たに彫刻するといったかたちです。研磨で極端に石が薄くなってしまう場合には石自体の交換も有り得ます。こちらの記事は以前そういった対応をさせていただいたケースです。

戒名彫り。間違って彫ってしまった際の対応は?

例えば「二」を「三」に直す。例えば「一」を「十」に直す。こういった場合であれば研磨しなくても一画付け足せば対応は可能です。しかしまあそうしても見た目に応急処置感は出てしまいますけどね(^_^;)今回もお客様からのお話をうかがった際に、「高」の字の上の「口」の部分をはしご状に手を加えれば何とかなるかなと思いましたが、お墓の主役である石塔、応急処置感のある対応ではなくてしっかりと修復する方向でお話させていただきました。

じゃあ石塔の竿石の正面を研磨~といきたいところですが、竿石正面の文字は結構深いんです(^_^;)全てなくなるまでの研磨は容易ではないですので、文字の深さ分の厚みを切削。その後に研磨して新しく字を彫る対応となります。

この作業で若干(3cm強)竿石が薄くなってしまいますが、正しい字へ修復するにあたり仕方のないことと御理解いただければと考えています。

 

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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