「墓誌は不要です。」もしくは「小さめの墓誌で良いです。」という傾向があります。

皆様こんばんは。明日の今頃はついにiPhone7Plusを手にしています。そして人生初のiPhoneに慣れるために四苦八苦していることでしょう(笑)どうも!!石屋ブロガーを目指してしばらくは「iPhone使いこなせていない芸人」になる湊和也です。

現在は機種変更に向けて各種データのバックアップ中で~す。

さてさて。本日午後からは今年最後の現場になる墓所新設工事で建上する洋型石塔への文字彫刻の段取をしていました。その洋型石塔の竿石はこちら。竿石とは石塔の一番上の〇〇家と彫ってある石のことです。

正面にはもちろん〇〇家とお彫りして、側面にはこのお墓をお建てになった年と月と建主様のお名前を、そして後面に亡き御家族様の御戒名をお彫りします。通常は石塔の脇にある墓誌(御戒名を彫刻する板状の石)にお彫りしますが、御戒名は必ず墓誌に彫らなくてはいけないということはなくて、和型石塔であれば側面でも問題ありませんし、今回のように洋型石塔であれば後面でも問題ありません。

こちらは会社のwebサイトから拝借(^_^;)これだとわかりやすですかね。

ここ数年の墓所新設工事の傾向として、「墓誌は不要です。」もしくは「小さめの墓誌で良いです。」といった傾向がありますね。あくまで僕の考えですが、以前とは家族形態が変化したことが要因ではないでしょうか?

うちのじいちゃんや親父がお世話になってきた墓所新設工事では、墓誌に数人分の戒名をお彫りすることが多かったように思います。お客様が旧家であったり、旧家まではいかなくてもお客様の御家が始まってから二代三代と続いていたり。つまりは代々御家が続いてきたことで、お墓を新しくおつくりする時点で数名分お彫りする必要があったわけです。

ではここ数年はどうなのかを考えてみますと、上記のようなお客様はすでにお墓をお持ちでメンテナンスやリフォームの御用命が多く、墓所新設工事の御用命は分家初代となった方もしくは分家二代目の方からが多くなっています。

そうなるとお墓をおつくりする時点で何人分お彫りする必要があるのか?

寿陵(生前に自身が入るお墓をつくっておくこと)の場合はもちろん0人。分家初代の方で御主人もしくは奥様を亡くされた場合で1人。分家二代の方で父親もしくは母親を亡くされた場合でも1人。御両親を亡くされた場合で2人。加えて「息子家族は遠くに離れているからこのお墓に入るかわからない。」「娘はみんな嫁いだのでこのお墓に入るのは私と妻だけだ。」こういったそれぞれの御家の事情があった場合その後に戒名を彫刻する人数も限られます。

そうなると石塔の側面や後面でスペースは間に合いますので、わざわざ御負担を大きくして墓誌をおつくりする必要がなくなるわけです。まあおつくりしたとしてもオーバーサイズではなくて人数分間に合うサイズが求められるわけですね。

こういったことが上に書いた傾向の僕なりに考える要因です。それでは「じゃあ戒名は石塔に彫りましょう。」「じゃあ墓誌は人数分間に合うサイズにしましょう。」「そうすると墓誌の代金が浮きますよ。」こういったことをお客様に無理矢理御提案しているのかといいますと決してそうではありません。お墓は家族に関わる商品ですので、お客様との打合せの中でお客様の家族の事情を伺うようになります。そのお話し合いの中で導き出したということに他なりません。様々な事情をお持ちのお客様に真剣に向き合ってたどり着いた、それぞれのお客様にとって最良の建墓であると御理解ください。

お墓は家族形態でその仕様を変化させてきましたので、お墓は時代を映す鏡かもしれません。

あ。そうそう。彫刻する人数が限られるお客様でも「立派な墓誌が良い。」という場合は、もちろん御希望の立派な墓誌を御納品いたしますよ!!立派な石塔を建てていただきたい。立派な墓誌を建てていただきたい。やはりこれが石屋の本音ではありますね(^_^;)

 

(´∀`)ひそやかに石材業界の発信KINGを目指しま~す♪(´∀`)

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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