2021年2月発生 福島県沖地震 雑感。

皆様こんばんは!!今年も残すところあとわずか。おかげさまで年内のお仕事は無事に完了となりました。その後まずは展示場の整備。2月の地震でズレたままの状態が続いておりましたので(^_^;)完了次第に社内の整理整頓をきちんと行う予定です。お休みに入りましたら、普段は娘達とゆっくり過ごせる時間があまりありませんので、年末年始は娘達とのんびり静かに過ごしたいと思います。どうも!!とは言いましてもデスクワークがとにかく溜まっている石屋ブロガーの湊和也です。

そのため年末はあれやこれやと出社する時間が多いでしょう。

全く別件の話ですが、ソロキャンプ納めもきちんと予定しています(笑)

さて。

今年の2月13日の23時過ぎ。福島県沖地震が発生。ここ二本松市もまた近郊の弊社の商圏も強い揺れに襲われました。まずは、この地震により様々な被害を受けられた全ての皆様へ心よりお見舞い申し上げます。

お墓の地震被害に関してですが、大まかな話をしますと、先の震災で甚大な被害が出てしまった墓地はほぼ今回も同様といった印象です。これはやはり地盤の問題が影響していると考えざるを得ません。

旧二本松市内ですと原瀬共同墓地。旧岩代町内は小浜地区ですと法楽寺様寺墓地の最上段、滝共同墓地、太池田共同墓地や西新殿地区の後田共同墓地や杉沢地区の杤久保の墓地も甚大な被害でありました。

震災時は軽被害だったけど、今回は被害大といった墓地もありました。その逆の場合もありましたね。地元の仲ノ作共同墓地はこのパターンです。震災では復旧に何日も要しましたが、今回は軽被害が3件程度でした。今回の地震は震災の時と全く同じ揺れではないわけですから、これは運としか言いようがないのでしょうか。

いつ?震源地は?震度は?どんな揺れが?

これらを前もって全て把握できたらどんなに助かることか。相手は自然の力。人は自然の力の前では無力であります。

もちろん2回とも極端に被害が少ない墓地も存在しています。具体例としては我が町である二本松市小浜地区の寺墓地(法楽寺様寺墓地最上段は除く)。全くの無被害というわけではありませんが、被害が出てしまったお墓を確認してもそのほとんどがごくわずかな被害であることに驚かされます。

地震発生以降、通常受注のお仕事と並行してお墓の復旧作業を進めさせていただきました。たくさんの御依頼を賜りましたこと心より御礼申し上げます。

先の震災でも感じたことではあるのですが、たくさんの御依頼は古くから積み上げてきた信頼の証。弊社会長や亡き祖父、お勤めくださっていた職人さん方、弊社の礎を築いてくださった全ての先人の皆様の御努力の賜物です。本当に頭が下がります。年末年始のお墓参りにてきちんと感謝を伝えなければいけません。

間もなく新年というタイミングではあるのですが、まだ受注している復旧作業がいくつか残っております。人員不足・機材不足・何より私の段取力不足により年内完了が叶いませんでした。

長い間お待たせしておりますこと、この場をお借りしまして、心よりお詫び申し上げます。

仕事始めからは菩提寺において、2年前の台風被害復旧の土留め工事を予定しています。そのためすぐに作業に向かうことができないのですが、春のお彼岸では清々しいお気持ちでお墓参りできますように、鋭意作業を進めさせていただきます。今しばらくお待ちいただくことができますよう、何卒御理解の程よろしくお願い申し上げる次第でございます。

甚大な被害が出てしまった墓地でありましても、先の震災後から今回までの間に、新しく建上させていただきましたお墓や、地盤の状況に合わせて適切なリフォームをさせていただきましたお墓はほぼ無被害です。拝石(納骨堂の蓋となる石)やその上に置いてある花品(花立・香炉・水鉢など)は、納骨の際に動かす必要があるために接着は行っておりません。これらが動いてしまったという程度の被害といったところです。弊社でも震災以降は常により良い施工を研究してきました。今回の地震で再びその効果の有無のデータが集まったわけですから、またここからさらなる研究を続けていく所存です。

地震に強いお墓(石塔)のお話になりますと、お客様からよく聞かれますのはだいたいがこちら。

「和型石塔より洋型石塔の方が地震に強いんでしょ?」

見た目で判断しますと高さの違いが大きいですから洋型の方が安定感そして安心感があるのはとてもよくわかります。地震発生後の商圏の墓地調査の結果ですが、しかしながら、洋型石塔といえど大きくズレてしまったり倒壊してしまったりしているものも存在します。逆に甚大な被害が出てしまった墓地でも微動だにしていない和型石塔も存在しているのも事実です。

結局は「どういった施工を行っているか?」が肝心であると考えています。

石塔であればやはり接着やそれに追加しての耐震処置が皆様が気になるところでしょう。

機械加工の平らな表面同士であれば僕達が常用しているコーキングボンドは効果が期待できます。しかしボンド塗布前の石の表面の下処理を怠ると効果は極端に薄くなります。

  • ゴミやほこりを除去すること
  • よく乾燥させること
  • きちんと脱脂すること
  • 十分な量を塗布すること

同業者からは基本中の基本だと言われてしまいそうですね(^_^;)全くその通りで、コーキングボンドの効果を高めるためにはこの基本が欠かせないのです。しかしですね。未だにこの基本を疎かにしている業者がいるのも事実です。

弊社ではこれに加えて、芯棒の使用と耐震パッドの使用を行っています。

現在は様々な耐震パッドがありますが、弊社では「エアーグリップ」という耐震パッドを使用しています。その効果は動画を御覧いただいた方がわかりやすいでしょう。

実は弊社では先の震災の前からこちらをいくつかの石塔に使用させていただいておりました。その石塔は被害が大きかった墓地においても、倒壊ましてやズレもありませんでしたのでその効果は絶大であると実感しております。

このお話を販売元に伝えましたら「どんどん宣伝してくださいよ~。」とのこと。この記事が一助になりましたら幸いです。

このエアーグリップは完成後のお墓にも施工可能ですので気になった方はお気軽に御相談ください。

私達が扱う石塔は機械加工のものばかりではありません。古くに加工された石塔もございます。実はこういったものはそのほとんどが手加工のため接着面が凸凹である場合が多いです。残念ながら凸凹の表面にはコーキングボンドの効き目は極めて薄いのです。こういったケースの耐震処置について以前詳しく書いておりましたので、ぜひ御一読くださいませ。

古くに加工された石塔の耐震化。 | 二本松市のお墓のことならミナト石材 (minato-sekizai.com)

上記リンクの記事の補足になりますが、工場にて切削・研磨を行い平らな表面を作り出して、コーキングボンド接着・芯棒・エアーグリップといった方法も可能かと思います。ただし、すでに刻んである文字や戒名に影響しないならばという制約はございます。

とりあえず施工に関してのお話はここまで。

実は私は今回の地震発生以降、「墓じまいが加速してしまうのではないか?」と危惧しておりました。

震災から10年でまた地震被害。2回とも被害が発生してしまった方はその都度大きな御負担があったわけです。

「こんなにお金が飛んでいくならお墓なんかいらない。」「地震の度に直さなくてはいけないならお墓なんていらない。」

このように安易にお墓をしまってしまう方が増えるのではないかとビクビクしていました。しかしながら、実際には、たくさんのお客様がそれぞれの御家のお墓を大切にしてくださっていることをあらためて感じることばかり。

復旧作業を見学に来られ完了後に安堵された御様子。同じく完了後にすぐにお参りなさる御様子。耐震リフォームに関してのお問い合わせが続いていることなど。お墓に眠る御先祖様方や亡き御家族様を大切に想ってくださっている証だと考えずにはいられません。

またお客様からのなるべく早い復旧作業完了の御用命は、お墓に被害が出ている状態のままでは心が落ち着かないことの表れかと感じています。

正直なところお墓には物的な機能性や利便性は何もありません。お墓はお客様の心と繋がっている品物です。わかりやすく書きますと、「お墓の状態がそのお墓の所有者様の心や体の状態と関連付けられやすい」ということ。

「地震で倒壊した時にできた石塔頭頂部の傷を放っておいたから長いこと頭痛に悩まされている。」

おいおい。マジか。と言いたくなるような内容ですが、こういったニュアンスのお話をされる方は実際にいらっしゃいます。多くはないですけれど。

はっきり申し上げて、科学的根拠は一切ありません。もし、目に見えない何かしらのスーパーナチュラルな力が働いているとしてもですよ。倒壊した石塔をそのままにせず建て直したわけですから、そのお墓に眠る故人の皆様はそうしてくれた御家族様に感謝しているわけで、祟るようなことは決してしないと私は考えます。

要は、お墓の状態に不安やそのことで心に引っ掛かりがあるがゆえに、「石塔頭頂部の傷」と「その方が持つ慢性的な頭痛」を関連付けて考えてしまうということなのです。

つまり。お墓に対して畏敬の念をお持ちだということ。簡単に書けば、御先祖様方や亡き御家族様の供養をきちんと続けなくてはいけないという感覚をお持ちであるということです。

この感覚により、お墓を被害が出てしまったままにしておくと罰が当たるのでないか、身内に良くないことが起こるのではないか、といった心の不安定に直結すると思います。

しかし、逆に、お墓がしかるべき御姿でしかるべき場所に在り続けることは心の安定に結び付くのではないでしょうか?

これこそ。お墓がお客様の心と繋がっていることの証です。

私達のお仕事のクオリティー次第で、お客様の心の状態が良くもなるし悪くもなる。石屋・石材店・墓石店。何と責任重大なお仕事なのでしょう。生半可な覚悟ではこのお仕事はできません。半端な使命感ではこのお仕事は全うできません。

しかし。だからこそ。お客様の御満足、ありがとうのお言葉、お仕事ひとつひとつの達成感が格別の喜びなのだと感じます。こんなにも勤労の喜びが大きいお仕事は他にあるのだろうか。私は知らない。

心の底から。格別の喜びを味わうことができる石屋に生を受けたことに感謝。産み育ててくれた両親に感謝。脈々と続く湊家の命を系譜を繋いでくれた御先祖様方に感謝。

ちょっと恥ずかしいですが、私は真剣にこういったことを考えています。この感謝の気持ちを声に出すのはさらに恥ずかしい。でもね。心の中でこの感謝を伝えるのならば恥ずかしくない。それができるのがお墓参りです。

お墓参りで、石塔の前で心静かに合掌して、心の中でこの感謝の気持ちを伝えてみてください。きっと。心がすぅっとします。清々しくなります。元気が出ます。力が湧きます。

それぞれの御家のお墓は皆様それぞれにとってのパワースポットである。

私は強くそう信じて揺るぎありません。

(´∀`)ひそやかに石材業界の発信KINGを目指しま~す♪(´∀`)

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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