リノベーションを繰り返してきたということ。

皆様こんにちは。午前中に今週予定していた彫刻作業を全て終えました。ほぼ三日間字彫り場に引きこもっていましたね(笑)終わって字彫り用のゴム手袋を取ったところ異臭が(゚д゚)くっせーっ!?手がくっせーっ!?ゴム手袋の中がムンムンムレムレでたくさん手汗をかいていたのでしょう。どうも!!今夜はゴム手袋をきれいに洗う石屋ブロガーの湊和也です。

捨てませんよ。まだまだ使えますもん。ちなみに僕は洗濯が大好きです(笑)

さてさて。先月だったかな?日頃より大変お世話になっている二本松信用金庫さん。実は「まつしんビジネスサポートクラブ」という若手経営者の集まりを設けてくださっていて、その勉強会で「事業承継」というテーマでお話を聞いてきました。僕にとってはタイムリーな内容でしたので、非常に有意義な時間を過ごすことができました。その中での講師の先生の忘れられない言葉がこちら。

「100年以上続いているような歴史の長い企業は、事業承継の度に様々なリノベーションが繰り返されてきました。」

リノベーション?ここでは「改革」や「刷新」といった意味になりますね。

考えてみますと、弊社㈲ミナト石材は僕で三代目にはなりますが、石屋の家系としては僕で五代目。石屋として初代の僕のひいひいじいちゃんから数えると120年以上続いています。というわけで今までの事業承継の度のうちなりのリノベーションを考えてみました。

 

〇初代 幸松(こうまつ) ※ひいひいじいちゃん→二代目 芳松(よしまつ) ※ひいじいちゃん

当時ももちろんお墓のお仕事はあったのですが、どちらかというと初代は石積などの土木のお仕事をを主とした石屋だったと聞いたことがあります。「お墓を建てること。」これは今だってお客様にとっては大変な御負担です。当時はもっと大変な御負担だったと想像できます。ですから当時は一般庶民ではなかなかお墓を建てることがありませんでしたので、石積みなどが主なお仕事となっていたのでしょう。二代目にバトンが渡ってからお墓のお仕事がだんだんと増えていったようですね。というわけでここでは、土木が主だった石屋から、お墓を主とした石屋への変化というリノベーション。

 

〇二代目 芳松→三代目 芳夫 ※じいちゃん

二代目は手堅く地元のお墓のお仕事を続けてきたようです。地元の墓地では今でも二代目のお仕事を見ることができますね。そのほとんどが手加工そして手彫り。いや~凄すぎて言葉がありません。じいちゃんにバトンが渡ってからは、石材業界に加工の分野での機械化の波がやってきました。もちろんじいちゃんはどんどん導入していきました。自宅脇での作業場では手狭になってきたので、国道459線沿いに工場を建てたのもじいちゃんの代ですね。法人化もじいちゃんの代。さらにじいちゃんは首都圏の石屋さん向けに卸を始めました。東京で働いていたじいちゃんの兄貴の家に身を寄せて、買ってくれる石屋さんを自分の足で探したというのだから頭が上がりません(^_^;)ちなみに実はじいちゃんは兄弟の男の中では末っ子なんす。まずもって、㈲ミナト石材の礎がじいちゃんの代なんですね!!そうそう、全優石にお世話になったのもじいちゃんの代。「石材業界の最新の情報に触れるために」というじいちゃんの先見を感じます。というわけでここでは、手堅く地元を主とした石屋から、小売では地元を主として卸では広く首都圏までを商圏とする石屋への変化、そして湊石材店から㈲ミナト石材へ法人化というリノベーション。

 

〇三代目 芳夫→四代目 幹夫 ※親父

親父の代になりますと、韓国加工石材に始まり中国加工石材と、外国加工石材がどんどん日本に入ってくるようになりました。その幅が増えていくに連れて卸の受注が減っていったようです。また中国加工石材の台頭により異業種の墓石市場への参入。ここでの親父の動きはやはり小売の強化だったと思います。まずお客様との商談の迅速化・円滑化を図ってCADの導入。さらに戒名彫刻や文字彫刻の作業効率向上を図ってプロッターの導入。いずれも福島県内の石屋さんの中では相当早い段階での導入でしたので、親父の先見を敬うばかり。もちろんいずれも今でも大活躍中~♪現在の場所への工場の移転も親父の代ですね。僕が高校2年生くらいだったでしょうか。部活でクタクタで帰宅すると何やら家族会議中。話を聞いてみますと・・・・・。

親父「道路拡張工事でうちの工場が引っかかるから工場を移転しないといけないんだ。」
僕「ふ~ん。」
親父「お前が将来石屋を継ぐなら移転してしっかりした工場を作る。継がないならこのまま続けていって俺の代で閉める。」
僕「た・・ぶ・・ん。継ぐんじゃ・・・・・ないかな~。」
親父「んじゃ作る。」

心の中では「えーっ!?高校生のガキにそんな大事な決断を委ねるーっ!?」って感じでしたけど、今となってはこの時に「継ぐ」って言っておいて良かったなと(^_^;)おかげさまで自社加工や、お墓のリフォームの中での多種多様な再加工への対応ができますので。「石屋にとって工場は宝物」心の底からこう感じています。というわけでここでは、小売・卸とそれなりに大所帯の石屋から、常に最新のツールを取り入れて販売力を強化した石屋へのリノベーション。

 

〇四代目 幹夫→五代目 和也

段々とこうなるわけですが、今はまだ何も書けません(笑)もちろんそうなるにあたり何も考えがないわけではない!!とりあえずここを書くのは六代目ってことで(^_^;)果たして六代目は誰なのだ?(笑)僕が早死すれば弟だよな。頼むで~♪

 

とまあ、今までのうちのリノベーションを僕なりに考えてみました。まだ僕の代は始まってはいません。しかし今からすでに「リノベーション」という言葉は頭から離れません(笑)詳しくはまだ書きませんが、とりあえず今僕の中にあるアイディアは必ず実行します。そして先人に恥じないリノベーションを行います♪

二代目が手彫りしている写真です。破れているけど僕の宝物の写真のひとつです。

 

(´∀`)ひそやかに石材業界の発信KINGを目指しま~す♪(´∀`)

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この記事を書いた人

湊 和也㈲ミナト石材 代表取締役社長
福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!

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