ニュースを見ますとまた酷い事件が長崎県佐世保市で起きてしまいました。
少女が同級生を殺害。
動機は「人を殺してみたかったから。」
なんじゃそりゃっ!?
殺してみたかったら尊い命を奪っていいんかいっ!?
御遺族の心中を察するに余りあるところでございます。
また亡くなった少女の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
しかしまあ「命」というものを何と心得ているのか?
その辺にぽっと出てくるものではないんですけどね。
今ある自分の「命」というのは両親あってのもの。
両親は祖父母があってこそ。
祖父母は曾祖父母あってこそ。
連綿と続く「命」の連鎖の奇跡ですよ。
この連鎖の中のたった一人でも欠けたら自分は存在しないわけですから
どれほど今ある自分の「命」がありがたいことか。
実はこういう感覚ってお墓参りで養えるんです。
しかも幼いうちに。
お墓には「命」には限りがあることを示すものがあります。
それは墓誌(墓碑や法名碑ともいいます)です。
戒名が刻まれた板状の石になります。
戒名と一緒に享年(亡くなった年齢)も刻まれていますね。
その墓誌をよく見てみますと平均寿命で亡くなった方もいる。
百歳をこえて亡くなった方もいる。
中には若くしてまた幼くして亡くなった方もいる。
人は必ず亡くなることがわかります。
子供に「命」のありがたみを伝えるにあたり
食卓やリビングでの時間を利用するより
こういう素材のあるお墓の前って説得力ありませんかね?
墓誌を子供と一緒に見ながらこんな話をしてみてください。
「死んだじいちゃんの妹の~ちゃんは今より食べ物の少ない時代に生まれて
体も生まれつき弱かったから病気で幼くして亡くなってしまったんだよ。お前
たちは何不自由ない時代に生まれて幸せなんだよ。~ちゃんみたいに残念
ながら生まれてすぐ消えてしまう命もある。だからお前たちは今ある「命」を
決して粗末にしてはいけないよ。御先祖様はみんなお前たちを見守っている
のだからね。」
子供は想像力が豊かです。
幼い頃からのこの語りかけで子供たちに
「いつも御先祖様に見られているのだな~。」
という意識が芽生えます。
この見られているという意識が
子供たちの「悪いことができにくい精神」を育むことになります。
作家の藤本義一さん(故人)は生前
少年院の慰問の講演会を引き受けていたそうです。
どこの少年院でも講演の前に少年たちに
「仏壇やお墓の前で合掌したことがあるか?」を問いかけていたそうなのですが
どこの少年院でも手を挙げる少年はほとんどいなかったそうです。
ふむふむ。
やはりお墓の前で合掌することは
「命」の大切さを学ぶうえで
穏やかな心を養ううえで
大きく影響しているのだと思います。
幼子にとってお墓の前での合掌こそが情操教育です。
もうあと半月でお盆です。
お盆には是非家族皆様揃ってお墓参りへお出かけください。
この記事を書いた人
- 福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!
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