続きを怠っておりました。
待望の7回目!!
誰も待ってないって?
いや~ん(°д°)
「お墓を建てる上で一番最初の作業が基礎コンクリート打設工事です。
そう頻繁にあることではないのですが基礎工事の前に行う作業がございます。
それは土葬で埋葬された故人を掘り起こすという作業です。
現在では頻度としては一年に一回あるかないかくらいです。
通常は骨壷に入った焼骨を掘り起こすというのが多いのですね。
土葬されそれほど年数が経っていなければ
故人の遺骨を掘り起こすことは可能なのです。
また別のお仕事でのお話なのですが
今お話したように基礎工事の前に
土葬された故人を掘り起こす作業の御依頼を賜りました。
土葬は通常6尺深さといいまして
わかりやすい単位に変えますと約180センチメートル。
この深さ程度は掘られて埋葬されています。
私の身長がだいたい180センチありますので
相当な深さだと御理解いただけるかと思います。
ここまで掘り進めるのはなかなか骨が折れますので
私含め4人で代わる代わる掘り進めました。
この作業当日
お墓のお施主様は仕事で立ち会えないということでしたので
近所にお住まいの御親戚の方が立ち会いでいらっしゃいました。
作業開始から1時間ほど過ぎた頃には
無事に故人の遺骨に辿り付きました。
頭蓋骨を丁寧に丁寧に土中から取りだします。
とここで御親戚の方から一言。
「うわっ!?気持ちわり~な~!!」
むむっ。あまりよくない言葉。
お前ら石屋よく土葬を掘り起こすなんてそんな仕事できるよな。
私達に対して向けられたこういった意味合いの言葉であればまあ良しとしましょう。
誰にどう言われようと
この仕事が私の生きる術でありますし湊家の代々続いてきた家業です。
職人さん達もプライド持って頑張ってくれています。
全然気にしません。
しかしながら遺骨に向けられた言葉であればいかがなものでしょう?
火葬した遺骨とは大きく見た目に違いがあります。
土中で肉体が滅んだわけですから。
(気分を害する可能性もありますので細かくは描写しません(^_^;))
確かにそれなりにショッキングな印象受けるかもしれません。
しかしこれは間違いなく成仏なされた仏様なのです。
親戚でありましたらば血縁者。
他人ではない血の繋がった方の仏様になられたお姿なのです。
今でも私はあの場ではよろしくないお言葉だったと感じています。
故人への冒涜・・・・・これは言葉が強すぎますかね。
故人への敬意がちっと・・・今ちっと足りないのではないですか?
こういった感じでしょうか。
今お話しました二つのお仕事のようなことが頻繁にあるわけでは決してありません。
決して。
しかしながら
古くから日本人が持っていた両親・両祖父母
はたまた御先祖様を敬う心が失われつつあるのかな~
また
以前は家庭の中に普通にあった
仏様を大切にしなさいよ
神様を馬鹿にしてはいけないよといった教えがなくなりつつあるのかな~
私はこのように考えずにはいられないのです。」
おさらいはこちらから。
この記事を書いた人
- 福島県二本松市小浜 ㈲ミナト石材 代表取締役社長。120年続く石屋の五代目です。お墓は「大切だった亡き御家族様の安らかな眠りを願う、残された御家族様の祈りの象徴」です。この私信を胸に、僕は人を想ってお墓をつくり続けます。・・・・・とまあ、お堅い自己紹介はここまで(笑)お酒大好き!!お祭大好き!!二人の娘を持つ石屋のおとっつぁんです!!最近は腕時計の収集に夢中~。と言っても高級品ではなくチープカシオね(笑)ブログは毎日更新しています。お墓づくりに不安のある方や疑問をお持ちの方の一助になれれば、僕にとってこの上ない喜びですっ!!
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